■ 現在治療中のケース-インプラント埋入後の形成外科手術
2014.1.24[Fri]
■こちら「TODAY」では、今年も、患者さん方の参考になるようなケースを中心に、実際の患者さんの治療経過をご報告させて頂きます。宜しくお願い申し上げます。
さて、今回のケースは、インプラント埋入後の審美的な改善を目的とした形成外科のケースです。
特に前歯の場合、歯が欠損した歯槽は大きく吸収してきます。ここにインプラントを埋入するとセルフケアーに問題を生じ、同時に審美障害を生じてしまいます。
今回のケースでは、歯肉を引き上げ歯肉の厚みを増加させ、同時に人口骨を再埋入いたしました。
1:インプラント埋入後の歯槽。術後の経過は良好なものの審美障害を生じています。
2:歯肉を剥離し上方へ移動させます。
3:骨と歯肉の間に生じたスペースに人口骨を埋入します。
4:更に歯肉代用材を埋入し歯肉の厚みを確保します。症例によりますが、歯肉の自家移植を回避し患者さんの負担を減らす事が可能となります。
5:切開部が開口した開放創となりますので、真皮欠損用の膜で被服します。
口唇など可動組織の開放創の場合、術後の疼痛が生じやすくなります。本ケースでは数日で消失しました。