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時田歯科クリニックの歯科治療
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06.03.24 TODAY 審美修復-前歯のCR修復のケース

06.01.06 TODAY 審美修復-セラミックを用いたケース

時田歯科クリニック
〒123-0845 東京都足立区西新井本町4-1-2
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[ 2014年10月のバックナンバー ]

現在治療中のケース - 前歯の骨吸収に対する骨造成

2014.10.30[Thu]


■歯を取り囲む歯槽骨の吸収に対する骨造成。処置の適応に際して、患部への血液の供給が得られるか否かが非常に重要な要素になります。
欠損の周囲にある程度の骨が存在し、欠損部を取り囲むように骨が存在するほど成功に繋がりやすくなります。

本日は、水平状態を保ったまま骨レベルが低下した歯周組織の再生手術のご紹介をさせて頂きます。
周囲には残存骨がありませんので、歯肉からの血液供給のみで対応しなければなりません。

1 : 術前の下顎前歯です。
2 : 歯肉を剥離し歯根を露出し清掃します。
3 : 周囲の歯槽部から自家骨(皮質骨)を採取します。同時に理想的な歯槽形態へと形成します。
4 : 準備が整った患部です。
5 : 人口骨を試適し形成します。
6 : 骨ボリュームが必要な左右3番の周囲には先に自家骨を埋入します。
7 : コラーゲンメンブレン(膜)を調整試適し設置します。このメンブレンは患部にフィットさせやすい反面、吸収が早い特性を有しています。必要な部位を二枚重ねにいたします。
8 : 縫合です。

一見簡単にみえますが、歯肉の血管へのダメージを最小限に抑えた操作が成否を分けるケースです。

現在治療中のケース - 歯の破折

2014.10.24[Fri]


■加齢に伴って生じる身体の変化は口腔でも発生いたします。歯の場合、磨耗が一番判りやすいと思います。
一方、中々判りにくい変化ですが「ひび割れ」が生じてきます。個人差がありますが、概ね30歳台後半になりますと殆どの方に診られる生理的な変化です。
本日はこのひび割れが原因でやむなく抜歯したケースをご報告。

右下8番は抜歯を予定。右下7番は組織再生を予定してOPEに入りました。しかし、右下7番の歯根に歯質の剥離を確認いたしましてやむなく抜歯をいたしました。

通常、歯のひび割れ(破折と表現します)は発見しずらく直視しなければならない場合が殆どです。
症状としては、「凍みる」「圧力が掛かったときに激しく痛む」「神経が壊死し感染根管となり腫れる」などがあります。稀ですが突然「歯が真っ二つ」などという場合もあります。

残念ですが、処置の方法は現状で存在しません。ごく軽度の場合は対症療法を採りますが、いずれ亀裂が拡大する可能性を考慮する必要があります。

また、過去に神経を除去し土台を装着し冠で修復してある歯やブリッジの土台に該当する歯は、健全歯より歯折のリスクが高まることを理解される必要があります。

画像4・5
前後の歯根のうち、向かって右側の歯根。その内側に「亀裂に伴う剥離」を認めます。セメント質および象牙質の一部が剥離し根管と交通しているケースです。

こちらのケースでは、歯周組織の治癒後インプラントにて修復いたします。

歯の神経の除去と感染した根の治療

2014.10.19[Sun]


■むし歯が進行してしまい歯の神経を除去する処置を「抜髄」(バツズイ)と呼びます。
また、既に神経が無く細菌感染してしまった歯の消毒・無菌化する処置を「感染根管治療」と言います。
いずれの処置とも通常の場合、術後の痛みは生じません。処置のポイントは無菌処置にあります。

残念なことですが、これらの処置が巧くいかず何ヶ月もの間消毒を繰り返し、腫れや咬合痛に悩まされている患者さんが存在します。あくまで個人的な意見ですが、最大の要因は保険診療の不採算。実際の処置では同じ行為でも難易度の違いなどにより掛かる時間は大きく変化しますが、診療報酬には反映されません。つまり、確実に処置したくとも評価されない報酬体系が現存します。

成功する「抜髄処置」と「感染根管治療」に必要な要件は・・・
1口腔の徹底した除菌
2使用する全ての器具の滅菌
3精密な根管長の設定
4根管消毒中の確実な根の封鎖(仮封と言います)

更に付随する要件として
1マイクロスコープの使用
2生理食塩水などを併用した超音波による根管洗浄

治療に要する最短時間は
前歯の場合30分以上
臼歯の場合60分以上

上記のように、私どもの場合保健診療で実施しています。完全に不採算部門なのですが・・・
最近では一般診療で実施する医療機関も増えてきています。

■画像は使用する器具のひとつです。左:MANI製 右:ZIPPERER製です。ZIPPERERはMANIの1.5倍の値段ですが材質と製法の違いによりその性能が全く異なります。

他の医療機関からの紹介患者さん

2014.10.11[Sat]


■最近、他の医療機関からご紹介をいただく患者さんが増えている様に思います。インターネットの普及や世間が専門化する方向に進んでいるからなのかも知れません。
一昔前までそれぞれの業界関係者の間でのみやり取りされていた言葉が今では誰でも知っている言葉だったりしませかでしょうか?

一方、健康保険診療の内容はこのような世の中の潮流と無縁の状態が長らく継続しています。要因は財政上の理由のようです。
更に、健康意識の向上もあり、歯科医院探しや転医先を求める患者さんが増えていると感じています。

「大学病院や大型の医療機関」であることは患者さんにとって唯一判り易い安心できるであろう転医先となっています。「歯科大学付属病院の多くは6ヶ月待ち以上」といった現状にはこうした背景が存在しています。

本日ご紹介するケースはそんな患者さんのお一人です。依頼により拝見いたしますと、過去の治療経験により歯科治療に不安を抱いていらっしゃいます。強度の不安を持たれた場合「歯科心身症」と呼び、幸いその手前の状態の方です。

診療の入口は「確実に症状を改善する」こと。その積み重ねが閉鎖した患者さんの気持ちを少しずつ開放させます。信頼して頂いてから通常の診療が開始されます。

■全顎の歯の冷水痛・感染根管の炎症症状が主訴でして、今後、不定期に経過をレポートさせて頂きます。

只今診療中!- 衛生士さん方へ

2014.10.10[Fri]


■本日は日常の診療の様子をご紹介させていただきます。

医院の方針であります一定レベル以上の治療の質の確保と安心して受診して頂ける対応により、10年後20年後に向けて信頼を獲得すべく、私どもは勿論のことスタッフ全員で疾患と向き合っております。

1〜2:口腔の除菌操作の図です。順調な治療経過を得るために欠かせない操作です。
施術しているのは市川衛生士。私の知る限りトップクラスの歯科衛生士さんで温厚で安心して患者さんを任せられる方です。
傍らで見学しているのは経験4年目の佐々木衛生士。研修中です。

3〜4:医院のマネージメントの殆どを任せている受付の西山氏。大人の女性の魅力で患者さん方と渡り合い、私に信頼を寄せつつツッコミを入れてきます。けっして漫才やってるわけではありません。仕事出来ます!

そしてもう一人、こちらの画像を撮影しているアシスタントの岡さん。少しずつ成長しています。

■歯科衛生士さんの募集は継続中です。安心して頂ける雰囲気の中、時に真剣に疾病と向かい合う日常です。

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