■ 審美修復-CRを用いたケース
2023.12.17[Sun]
■本日は、審美性を考慮した歯牙の修復(C1-C3)のケースをご報告。
歯の感染(いわゆるムシ歯)で神経(歯髄)が健全な状態のケースの場合、以前は金属による修復(インレー・アンレー)が中心したが、近年は、樹脂による修復にとって代わりつつあります。材料の進化によるところが大きく、接着力の向上や審美性・対摩耗性が向上したためです。
基本的に当日修復(ONE DAY)となり通院回数を減らせる上、金属を使用しないため費用も安く済む等、患者さんにとってメリツトのある治療方法です。
適応を判断の上、口腔内の湿度管理や確実な接着操作が予後を左右する処置です。
1 : 術前の上顎の様子です。左上567番 右上765番 下顎左右76番に充填する計画です。
2 : 右下6番はインレー(金属)による修復がなされていますが、2次カリエスが生じています。
3 : CR(樹脂)修復完了の状態です。審美性の回復は大きな魅力です。
4 : 左上567番 右上765番 の修復後の状態です。
5 : 下顎左右76番 の修復後の様子です。
使用する樹脂は、色合い・いろの濃さ・発色・透明度など違いから20〜30種類程あり、適切な選択が求められます。
処置後、微量の吸水性のために色調の変化をきたす場合があり、その場合でも比較的容易に修正することが可能です。
(本ケースは矯正抜歯を行っています)